五十歳の祭事に向けて
私たち「福寿会」という名前は、お正月に咲くめでたい花「福寿草」にちなみ、そして幸福に満ちた人生を歩んでいこうという願いを込めて名付けました。
近年の厳しい経済環境は少なからず私たちの会にも影響を及ぼし、記念行事の実施の是非を巡り皆さんと相談をしてきた事はご存じの通りです。
そんなことを通じてあらためてわかった事があります。それは、食べるものを減らしても花火を上げたいというのが片貝人の思いであり、五十歳という人生の節目において花火を打ち上げて祝いたい、私たち同級生の総意もまったく同様なのだということです。
日々の暮らしで家族の豊かで健やかな暮らしを慶び、そして故人を偲ぶ人生のさまざまな場面に出会い、その節目に花火を打ち上げて祝うことが心に深く染みこんでいます。そんな日常から培われてきた深い思いが、私たちができるお祭りへの貢献を大事にしていこう、という考えになったのだと思います。
人間関係が希薄になりがちな今、私たちは人と人のつながりが与えてくれる「感動」を、花火を通じて分け合っています。先輩方が築き上げた伝統を継承し、久しぶりに再会する仲間と恩師とともに、大いに楽しみ一層絆を深めて心に残るお祭りにしたいと思います。
皆様のご支援とご協力をよろしくお願いいたします。
2010 早春 吉日
福寿会会長 吉井 守
早春の福寿草